工場が本当に見積れるCNCのRFQの書き方

RFQの多くは工場に推測を強いるため、見積が遅く、余裕を上乗せされます。曖昧な問い合わせを具体的な金額に変える8行を、調達デスクの立場から解説します。

私たちは一日中EDCのRFQを読んでいます。1日で具体的な金額が返ってくるものと、1週間やり取りが続くものとの違いは、ほとんどの場合、パーツではなく依頼内容にあります。

推測するしかない工場は、2つのうちどちらかを選びます。質問を並べて数日を費やさせるか、防御的に高く見積もるか、です。前者は日数を、後者は費用を奪います。どちらも避けられます。

8行で書く

1. 材料とグレード。 「チタン」ではなく「Ti-6Al-4V、Grade 5」。「アルミ」ではなく「6061-T6」。グレードによって、サイクルタイム、工具、仕上がりが変わります。空欄にすると、工場は最も安いものを前提に見積もるか、質問を返してきます。

2. 数量と、繰り返すかどうか。 「50個」と「四半期ごとに50個」は別の案件です。後者はより良い治具に投資する根拠になり、以降の各ロットが安くなります。再注文の見込みがあるなら伝えてください。

3. 仕上げ。色も含めて。 「ビーズブラスト」だけでは半分の回答です。「ビーズブラスト後、Type IIアルマイト、ブロンズ、ロット間で色を揃える」なら完全な回答です。量産前にサンプルが欲しい場合は、見積の後ではなく、ここで伝えてください。

4. 重要な寸法。 たいてい3、4箇所です。ねじの配置、ピボット部の厚み、フレームとのはめあい。それ以外は一般公差欄に任せます。40寸法すべてに厳しい公差を指定することは、EDCのRFQで最も高くつく習慣です。

5. 逆算の起点となる納期。 「できるだけ早く」ではなく、「12月1日のドロップに向けて、11月12日までに手元に」と書けば、工場は日程が合うかを正直に答えられ、私たちも実際に余裕のある工場へおつなぎできます。

6. 量産前の試作数。 多くのEDC案件では、初品が1個から5個必要です。後から変更として持ち出されるのではなく、同じ見積に含まれるよう、最初に伝えてください。

7. 証明書が必要かどうか。 ヒートロットまで遡れるミルシート、寸法検査報告書、顧客向けの材料証明。計画していればどれも安価で、部品を削った後に求められると面倒です。

8. NDAの要否。 必要なら、ファイルを送る前に依頼してください。送った後ではなく。

添付するもの

STEPは曖昧さをなくす形式です。ソリッドモデルを含むため、2D図面を誰かが解釈する必要がありません。あわせて、どの寸法が重要でどこが基準かを示す寸法入りPDFも送ってください。各形式が何を含み何を含まないかは、どのCADファイルを送るべきかをご覧ください。

スケッチと参考写真しかない場合は、それを送ってください。最初のEDC案件の出発点としては普通のことで、3週間かけてモデルを作った末に製造できないと判明するよりずっと良い進め方です。

良い見積の形

内訳付きであること。材料、段取り、加工、仕上げ、梱包、運賃。1つの合計金額だけでは、どの項目を交渉すべきかが分かりません。小ロットの金額の6割を段取りが占めているなら、有益な会話は「値引きできますか」ではなく「25個ではなく60個ならいくらですか」です。

また、工場が何を変更したか、何を疑問に思ったかも示されているべきです。初めて見る部品に対してコメントが一切ない見積は、たいていの場合、誰もきちんと読んでいないことを意味します。

最も費用を節約できる習慣

CADを完成させる前にRFQを書いてください。EDCパーツで高くつく形状の半分、つまり内側のR1 mm、3回目の段取りが必要になるポケット、誰も必要としなかった公差などは、その段階ならまだ安く変更できます。お持ちのものを送っていただければ、変更が無料のうちに、何を変えるべきかをお伝えします。

RFQに書かないほうがよいこと

「最安値で」。 どの工場も、お客様が良い価格を望んでいることはすでに知っています。この言葉が実際に伝えるのは、価格が唯一の基準だということで、お客様が削ってほしくなかったものを削って数字に合わせた見積を招きます。

「この写真に似たもの」。 写真は仕様ではありません。モデルを補足する背景情報としては役立ちますが、それだけでは役に立ちません。

航空宇宙のテンプレートから流用した公差欄。 CADテンプレートに付いていた位置公差が、装飾的な面取りに指定されている図面を目にします。図面が契約である以上、図面に書かれているものを工場は価格に織り込まざるをえません。

重要なのは4つなのに40寸法。 公差とはめあいで取り上げていますが、EDC図面で最も高くつく習慣なので、繰り返す価値があります。

「ご質問があればお知らせください」。 質問は必ず来ますし、1往復ごとに1日が失われます。上の8行は、それを先回りするためのものです。

依頼すべき数量別の価格

1つの数量ではなく、3つの数量で価格を依頼してください。たとえば 25 / 50 / 100 のように。

工場にとってほとんど追加の手間はかからず、段取り費がどこで支配的でなくなるかが分かります。結果は意外なことが多いものです。25個から50個への上昇は、2倍よりはるかに小さくなります。同じ固定の段取りに対して、より多くの機械時間を買うことになるからです。これは、1つの数字からは得られない、判断に役立つ情報です。

試作を1個追加した場合の価格も別途確認してください。予備の初品は持っておく価値があることが多く、元の初品と並行して流せば安く済みます。

梱包と運賃もRFQに含める

後から付け足されがちですが、そうすべきでない2点です。

梱包。 個別の袋、平置きで積む部品の間紙、銅合金用の防変色紙、仕上げ済みの外観面用のフォーム。計画していればどれも安価で、箱詰め後に求めると面倒です。隣の部品との擦れ跡がある仕上げ済みスケールは、公差外れの部品と同じく検査に不合格です。

インコタームズ。 EXWとFOBでは金額も責任範囲も異なります。どちらで見積ってほしいかを伝えてください。フォワーダーがいる場合はその名前を、いない場合は、工場渡しではなく着地コストが分かるよう、航空運賃の見積を工場に依頼してください。

改訂管理

図面に改訂記号を付け、些細だと思う変更も含め、何か変わるたびに更新してください。

誤った理由でロットが廃棄される最も多い原因は、バイヤーがrev Cのつもりなのに、工場がrev Bで作業していることです。ファイル名に改訂記号を入れてください。見積がどの改訂を指しているかは、書面で確認してください。

コピーして使えるテンプレート

パーツ: [名称]、rev [X] 材料: [グレードと調質、または「同等品可」] 数量: [n]、[n1]と[n2]の価格も。[四半期ごとに繰り返し / 1回限り] 仕上げ: [工程、色、ロット間の色合わせ要否、量産前サンプルの要否] 重要寸法: 添付PDFにCで表示。その他はISO 2768-m 試作: 量産前に初品[n]個、寸法検査報告書付き 証明書: [ミルシート / 寸法検査報告書 / 不要] 納期: [日付]のリリースに向け、[日付]までに手元に NDA: [ファイル確認前に必要 / 不要] インコタームズ: [EXW / FOB]、梱包[仕様] 添付: STEP、寸法入りPDF、[DXF]

FAQ

RFQを書くのにどのくらい時間がかかりますか? すでに設計したパーツなら20分です。上のテンプレートでほぼ済みます。この20分で、通常は3日から5日分のやり取りが省けます。

工場に目標価格を伝えるべきですか? 本当の目標があるなら、伝えてください。そうすれば、工場は設計がその価格に届くかを正直に答え、届かない場合は何を変えればよいかを提案できます。それに合わせて見積が上がることはありません。上がるような工場なら、避けるべき工場です。

RFQを5社に同時に送るべきですか? それは、調達デスクがお客様に代わって行うことです。ご自身で行っても構いませんが、5つの個別の技術的なやり取りには5倍の手間がかかり、前提の異なる5つの見積を比較できる形にそろえる作業も残ります。

CADがまだない場合は? 主要寸法を書いたスケッチと参考写真を送ってください。普通の出発点であり、1か月かけてモデルを作った末に製造できないと分かるより、ずっと良い方法です。CNCのための設計もご覧ください。

見積はどのくらいで返ってくるべきですか? 依頼内容が完全なパーツなら、1から2営業日です。それより長い場合は、たいてい工場が材料価格や外注先の見積を待っているためで、その旨を工場から伝えてくるはずです。

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